<ごろはちだいみょうじん>

待ちわびた大好きな春。
満開の桜、あたたかいお日さまの光、家の中に現れるわけのわからない虫・・・
あぁ、春だ!
そう感じながらこの冬に思いを寄せたとき、なぜがこの絵本を読みたくなりました。
この冬の最後の最後に、大好きなお父さんが逝きました。
私にとっての「特別な冬」が、終わりました。。。

<ごろはちだいみょうじん>
中川正文・さく 梶山俊夫・え 福音館書店

表紙に一匹のたぬきがいます。
笑顔です。
可愛いというか、憎めない感じというか。
上手いなあ・・・
この絵がこの絵本のお話を全部物語っているように思います。

いたずら者のごろはちが、村の人達の沢山の命を助けるという感動の物語ですが、切なさだけでなく、何かこう、心が明るくなるというか、優しい顔になるというか、私にとってはそういうお話なのです。
好きやなぁ、この絵本。
(4歳から大人まで)
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<濃いイベントでした>

大阪国際児童文学館を語る会・考える会in京都
●すべての子どもに本のよろこびを●
ー 子どもと育ち・ことば・絵本 ー
3月29日、無事に終了しました。

とよたかずひこさんのお話は良かったです!
絵本作りについて、子どもとの関りについて、とてもとても正直に語ってくださいました。
子ども達への「ほら話」(ここでは書けませんが)は面白かったなぁ。
私が一番良かったのは、絵本を読んでくださったことと紙芝居を演じてくださったこと。
単純に上手いなあ、いいなあと幸せな気持ちになりました!

また、大阪国際児童文学館の土居さんのお話も良かったです!
児童文学館が如何にすごいかを、短時間であるにも関わらず面白く楽しく語ってくださいました。
って、ほんとにすごい資料があるのですよ!!!
絵本の歴史がつまっています。
数人で予約をすると解説付きで案内してくださるとのことで、ぜひ行ってみようと思いました。

またまた、京庫連の川端さんのお話も良かったです!
一切のお世辞を抜きに、とよたさんに投げかけられた言葉には、感動すら感じました。
「あかちゃん絵本」というジャンルが最近のものであることを改めて実感しました。
「絵本は読み手が感じたことが、正解である。」
「絵本は読み手のものであって良いのだ。」と、改めて嬉しくなりました。

素直で正直な大人たちが言葉を交わすという事は、「今何が大切であるのか」「これから何を大切に生きていけばいいのか」を、示してくれる事になるのですね。
公共の場であるにも関わらず、心のままの言葉を使われる方々のお話を聴けた事に、背筋が伸びました!

改めて、絵本の販売とは、「絵本を売らせていただいているのだ」と実感し、この環境の中にいられる事に感謝した一日でした。。。

(写真は「いっしょけんめい」にサインをされている、とよたさんです。)

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