<はらぺことらたとふしぎなクレヨン>

<はらぺことらたとふしぎなクレヨン>
あまんきみこ・作 広瀬弦・絵 PHP研究所

あまんきみこさんの新刊絵本です。
チイばあちゃんがクレヨンで描いた赤い鯛の魚を、猫のとらたが食べてしまいました!
すると、とらたが赤くなっているみたい。
でも姿が見えなくなっちゃった。
チイばあちゃんは、とらたを追いかけていきましたが、その代わりに現れたのは・・・

たった32ページの絵本とは思えないような展開のお話です!
あまんさんにしか書けないお話。
楽しくてやさしい。。。
ぜひ子どもと読んでください。

(3、4歳位から大人まで)

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<ウェストール短編集 真夜中の電話>

パソコンにむかうよりも本を読みたい私。
最近読んだおすすめ本を、吐き出すようにご紹介しております(笑)
そんな中で・・・
「やっぱり、好きやわぁ」と実感したのが、
ロバート・ウェストールです!

<ウェストール短編集 真夜中の電話> 徳間書店
ロバート・ウェストール・作 原田勝・訳 宮崎駿・装画

ウェストールといえば読み応えのある長編が多いですが、短編も沢山あったのです。
幽霊が出てくるお話や、意外なラストのお話、不思議なお話などなど9つの短編が入っています。
ウェストールといえば「戦争のお話」が浮かびます。
やはり、しっかりと戦争の傷のようなお話も入っています。

<ウェストール短編集 遠い日の呼び声>も出ています。
訳者(二冊は訳者が違う方なのです)が数ある作品の中から、それぞれに翻訳したい作品を選んだというもの、興味がわきました。

(中学生位から大人まで)

*ウェストールの中で私が一番好きなのは「海辺の王国」です。
悲惨な戦争体験を通して成長していく少年の姿が良かった!
特に、ラストの少年がとった態度には感動しましたっ!
「かかし」「弟の戦争」もおすすめです。
(注:どれも爆笑できるお話ではありません。)

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<たびいえさん>

<たびいえさん>
北川チハル・作 青山邦彦・絵 くもん出版

ずっと一人きりで寂しかった「家」が、話し相手を求めて旅にでました。(だから「たびいえさん」)
様々な出会いと体験を通して、最後に辿り着いたのは・・・

この本は、我が子ケンタに「読んで」と頼まれて、お母さんが読んであげるという設定なのですが、お母さんが表紙をゆっくりとなでた事からすると、きっとお母さんにとって特別な物語なのでしょうねぇ。

お世話になっている著者からサイン本が届きましたので、うれしくて紹介させていただきました。
幼年童話ですが、大人の方におすすめかも!?

(小学校低学年位から大人まで)

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<少女探偵 月原美音>

<少女探偵 月原美音>
横山佳・作 スカイエマ・絵 BL出版

「月の雫」が盗まれた。
ごく普通の小学生、月原美音(つきはらみおん)。
行方不明の父を捜し、盗難事件の謎に挑む!!

というのは、帯に書いてある文章です。
主人公は小学生のおとなしい女の子ですが、小学生を馬鹿にしたような探偵ものではなく、でも小学生から読めるお話で、どういう展開になるのか?犯人は誰なのか?私が読んでいても結構面白かったです。
背後に潜む「怪盗ジェント」の影。
悪者を「実はええ人やん!かっこいいし〜」なんて思っていたら、「盗みは悪い事!」と作者にガツンと叱れてしまいました(笑)

(小学校高学年位から大人まで)

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<クラスメイツ>

久しぶりに森絵都さんの作品を読みました♪

<クラスメイツ>
森絵都 偕成社

この本は「前期」と「後期」に分かれた二冊になっています。
北見第二中学A組の24人全員の、24のお話が語られているのです。
一つの出来事でも、そこにまつわる物語は一つではありません。
誰に語られるかによって、違う出来事にすらなってしまいます。

そう。人の数だけ物語はあるのです。。。

(中学生位から大人まで)

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