スティング

2年前から「午前10時の映画祭」にはまっています。

昔の映画がニュープリントの上映フィルムに作りかえられ、スクリーンで観られるというものです。

父の影響で西部劇好きになってしまった私は、昔テレビでしか観たことのなかった映画を、生まれて初めてスクリーンで観ました。

「大いなる西部」「荒野の用心棒」「シェーン」「荒野の七人」「ジャッカルの日」(これ、西部劇ちゃうで!)・・・等々。

もう、最初の音楽が聞こえるだけで感動です! だって映画館で観たことがなかったのですから!

そんなスクリーンでは観たこともなかった映画の中で、今年度のラインナップに「ブラック・レイン」が入っていたのです。

私は大の松田優作ファンなので、この映画は昔映画館で観ているのですが、この企画の中に入っていることに驚きました。

もう、そんなに時間が経っていたのかと。。。

早速、優作ファンのお客さんにこの情報を伝えようと電話しました。

そして後日お手紙をいただきました。

その方の娘さん二人(なぜかすでに優作ファン)は、映画館で優作を観るのが初めてだったので、大騒ぎになり、期間中(この企画は毎日午前10時からの1回だけの上映で、1作品につき2週間の上映なのです。二条シネマではそうなっています。)、2回も観に行かれたとのこと。 優作が亡くなってからの優作ファンだなんて、嬉しい限りです。

もちろん、私も観に行きました。 感無量で泣いていました(笑)

その映画祭で、今日は「スティング」を観に行ってきました。

もう・・・最高! めっちゃくっちゃ面白かったです!

昔テレビで観たことがあり、「おもしろいっ!」という記憶と、「競馬の賭け事」という記憶と、「本を読むように章分けしてあるような、途中に出てくるタイトル公示がステキ!」だけは残っていたのですが、それ以外はあまり覚えていなかったのです。

ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンと。

あ、もちろんあの音楽はしっかりと覚えていましたが。

スクリーンで観るのを楽しみ行きましたが、本当に最高でした!

簡単に言えば詐欺師の映画ですが、そのだまし方が半端じゃない。

だまされたと相手が気付かないようにだますのです。壮大なスケールの詐欺です(笑)

ストーリーも好きですが、あの時代の諸々も好きで・・・

電話とか、車とか、街並みとか、帽子とか、なんかそんな諸々が。

若きロバート・レッドフォードが最初に登場した時、ブラット・ピッドか???と思うくらい、「リバー・ランズスルー・イット」のブラット・ピッドとそっくりでした。

映画っていいですよね♪

やっぱり、私は「お話」が大好きです。

昔、業界の先輩の講演を聴きにいった時にいただいた言葉にはふるえました。

「人生で本を1冊も読んだことがない人でも、「自分の人生」というお話を持っている」

「だから人は「お話」に惹かれるのだ」・・・と。

子ども達は「お話」が大好き!

当然ですよね! と、私は思います。

あー、「スティング」良かったよ〜♪♪♪

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9月講演スケジュール

2日(火) 京都市紫野児童館

5日(金) 京都市鏡山保育所

6日(土) 京都市・陵ケ丘保育園

11日(木) 京都市淀保育所

19日(金) 京都市高野児童館

19日(金) 「大人のための絵本講座」 NPO法人ふれあいほうむ”どうぞ”                                   問い合わせ(075-821-7060 ハイ・どうぞ)

20日(土) 京都市つみき保育園

22日(月) 京都市南保育所

 

 

影法師

私は普段児童書しか読まないのですが、去年友人が「永遠の0」を貸してくれました。
私が普段児童書しか読まないことを知っている友人が「読め」とすすめて(脅して)くれたので、読んでみました。
そして、とても心が動きました。
感動して泣きましたが、ムカつきも多かったです。
その友人のおかげで(せいで)、「永遠の0」の映画を3回も観ました。(観せられました。)
二人で号泣している姿は、多分浮いてました。
(振り返って私たちを見た人が数人いたので。。。)
観終わってから、映画の話で何時間も呑みながら、また泣いていました・・・あほなだけやん。

その友人が、次に絶対読んでほしいのが「影法師」だと言って持ってきてくれました。
(因みにその間には「モンスター」を貸してもらったのですが、「これは読まへんでもええわ。せやけど、衝撃的やったわ。せやけど、読まへんほうがええわ。人生、変わるかもしれんし。」と何回も言われ、当然借りました。ほんまに衝撃的でした!いろんな意味で。。。)

「影法師」は最後に号泣でした!涙がしばらくとまりませんでした。

その友人からは、昔から「塩狩峠」や「さぶ」なんかをすすめられて読み、どれも感動していたのです。
百田さんの作品はベストセラーになっているものが沢山ありますが、私はこの「影法師」が一番好きです。
時代物がお好きな方にはおススメです。
一言で言うと「男の友情」なのですが、この生き様は・・・胸を打ちます!!!
「男」だけではなく、「男女」「親子」「女」すべてにおいて・・・
結局「人」。その人の生き方なんですよね。
う〜ん、ありきたりの言葉しか知らない自分がもどかしい。。。
(「用例採集が必要だっ!」って、ちょっと意味がちゃうか。「舟を編む」以来、用例採集にも惹かれてます(笑))

彦四郎よ〜!
たった一人の人を大切にすることだけで充分すぎるくらい充分なんだと、私は思いました。
「人」は、本当にすばらしいです!
「名も無き人」たちは、本当にすばらしいです!
今、目の前にいてくれる人こそが、私にとって本当のヒーローなんです!

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本日その友人から電話がありました。
「海賊と呼ばれた男」を読みだしたけど止まらないと。
もう5回位泣いてしまったと。
金銭的事情で文庫になるまで待っていた友人。そして金銭的な事情でその友人から借りてしか読まない私。(それでも本屋かいっ!ちょっとお恥ずかしいです。いや、だいぶ。)
数日前久しぶりに本屋さんに行き「海賊と呼ばれた男」が平積みになっていたのを見たので、友人にメールしたところ、同じ日に見つけて購入していたらしい。
いつもは友人が読み終わってから借りていたのですが、今回は上巻を読み終えた時点で届けてもらうことになりました。
楽しみです♪
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「影法師」(百田尚樹・講談社)

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千羽鶴

6月の終わりにFacebookを始めました。何もわからず、どうなることかと思っていた矢先、突然小学校からの同級生が私を見つけてくれました。 と、同時に素晴らしいものに再会しました!

千羽鶴です。

高校生の時に別の同級生が、春の選抜高校野球大会で京都代表として出場することになり、勝利を願って友達と三人で千羽鶴を折ったのです。

嬉しいことにその彼はレギュラーで活躍し、チームメイトと共に甲子園で勝利を掴み取ってくれました。

甲子園で活躍した少年は、今は立派なパパとなり、家族を支えて頑張っています。

そんな彼が、私たちの折った千羽鶴をまだ持っていてくれたのです!!

写真を見せてもらって、びっくりしました。

そして感動しました。

糸は切れても、ずっと持っていてくれた彼に感動したのと同時に、自分にも感動したのです。

千羽鶴のことはもうすっかり忘れていました。でもその忘れていた千羽鶴を通して、昔の、高校生の時の自分に出会ったような感覚になりました。

野球が、高校野球が、甲子園が大好きな一人の女の子が、夢だった甲子園出場を決めた元クラスメイトのために、仲良しの友達と三人で心をこめて一羽一羽、千羽鶴を折る。。。

なんて素敵なことでしょう! ・・・とても客観的な感覚になり感動したのです。

そんなことをしていた自分を、そんなことが出来た自分を、とても愛しく思いました。

30年の時を経ての、この出来事は、私にとっては奇蹟です!

こういう事に出会うと、「生きててよかったなぁ」と、しみじみ思います。

きっと、何でもない日常の中には、「奇蹟の種」がいっぱいまかれているのですねっ!

30年前の少年少女達よ、ありがとーーーーっ!

千羽鶴