歳をとると涙もろくなる

「歳をとると涙もろくなる」
昔からよく言われていますが、私はその通りだと思います。
いえ、私がその路線にハマってます。
それは「経験」が増えるから。「記憶」が増えるから。
「想い出」が増えるからだと思います。
いえ、思っていました。
映画を観たり、本を読んだり、テレビを見たり、
人の話を聴いたり、あかちゃんや子ども達の笑顔を見たりした時に、
思わず泣いてしまう事があります。
ふと見上げた空に、花や星の美しさに、だれかの声に、泣いてしまう事があります。
いろいろ沢山ありますが、中でも私は歌に弱い!
好きな歌を聴くと、もうダメです。
最近は歌番組を見ないようにしている位です。特に昔の歌は。
古賀政男やフランク永井まで昔ではありません。
かぐや姫やイルカや松山千春やチューリップ位の昔です。
今日まで生きて来れた様々な出来事が一瞬で甦ったり、
旅立った父や大切な人や友人が出てきます。

人は「記憶」で生きている。

私はそう思っているのですが、
どんどん記憶を失くしていく母も、涙もろくなっているのです。
記憶の量は依然と全く違います。
昔の事を忘れ、昨日の事を忘れ、お昼ご飯に食べたものを忘れ・・・
まさに、今に生きている感じです。
「記憶」を、「想い出」を、どんどん失くして行くのに涙もろくなっているのは、
なんでなんだろう・・・。
頭では思い出せない、頭では認識出来ない「記憶」が、あるのだと思います。

頭で覚えている記憶ではない、花田睦子として生きた記憶ではない、
生き物としての「記憶」?宇宙の「記憶」?
みたいなものがある事を改めて感じる今日この頃です。。。

えほん館の本棚完成!

昨日ついに本棚が完成しました。
これには奇蹟の出来事が。
その話はまた次回という事で・・・。
素敵な棚を作ってくださった「スキマ家具屋」さんに山盛りの感謝です!!!

本棚を作ってくださった「スキマ家具屋」のイケメンの方々。本当に感謝です!

 

 

楽しかったーっ!(今日の絵本)

本日、某小学校へ講演に伺いました。
親子一緒の絵本読みと保護者の方へのお話を含めて一時間半。
最初の45分絵本を楽しんで、後半の35分保護者の方にお話をさせていただきました。
驚いたのは、後半の保護者の方へのお話を、子ども達も最後まで聴いてくれていたことです。
途中で動きだしたり喋り出したり遊びだしたりするのが普通なのに。
意外でした。

皆で楽しんだ今日の絵本はこれ。

「かみなりどんがやってきた」(世界文化社)
「うし」(アリス館)
「しってるねん」(アリス館)
「くだものなんだ」(福音館書店)
「だるまさんの」(ブロンズ新社)
「ねこのピート だいすきなしろいくつ」(ひさかたチャイルド)

本当に楽しかった!
そして感動しました!

特に新刊の「うし」は子ども達に読んだのは初めてだったので、その反応が新鮮でした。
この絵本、もちろん普通に読むのはもったいない。
子ども達とやり取りしないと、ひじょーにもったいない。
最初の3ページで先を読み取った子どもがいました。さすが!
この感性と想像力は大人には乏しい。私が見習わないと!
最後のおち(?)も、子ども達は声を揃えていました。さすが!

「くだものなんだ」の中に出てきた「すいか」はくだものなのか?
と質問してくれた小学生。
「図書室の百科事典で調べてみて。ほんで答えがわかったら、クラスのみんなにもぜひ教えてあげて。」と、答えた私。
後ろで校長先生が笑顔で頷いてくださっていました。
それが目に入った私は思わず
「あ、もしかして私、上手に答えられたんちゃう!?」
と思ってしまいました(笑)
実際は、「すいか」が野菜か果物か?自信を持って答えられなかったので、
「上手い事逃げられたー!」と心の中で叫んでいたのです。(情けない大人や)
でもでも、その子は素晴らしかった!
講演が終わった後、すぐに図書室に行って百科事典で調べていたのです。
(開いてる図書室も素晴らしい。)
偶然その場に出くわした私も、一緒に答えを確認する事が出来ました。
ありがとう!子ども!

そしてそして、
「親子で絵本を楽しむことがどこへ繋がっていくのか?」を聴いてくださった保護者の方が、
涙をぬぐっておられました。
なんて素敵なおかあさんなのでしょう!
なんて素直な心を持った大人なのでしょう!
私の方が涙をこらえて話をしていました。

その他にも、主催が学校ではないのに参加してくださった校長先生。
図書館司書の先生。
主となって動いてくださったボランティアの方々のサポートは、
私に話しやすい空間を完璧に創ってくださいました。
皆さんを人として尊敬します。

今日に限らずですが、素敵な大人の人達に出会えると凄く嬉しい。
自分が「死ぬのもったいないやんかーーー!」と思える世の中を創れる大人は、
本当にたくさんいるのです。

 

無事に終えることができました。

7月17日の「こぐま社吉井氏講演会」&「絵本を肴にだべる会」
無事に終えることが出来ました。
いつもながら、様々な不手際をお許しください。
ご参加くださった講演会23名、だべる会20名の方々に心から感謝申し上げます。
沢山のお手伝いと差し入れにも感謝でした。

新しい場所での初めてのイベントだったので、イマイチ感覚がつかめていませんでした。
講演会はもう少し入っていただけたなぁと思います。
エアコンの設定を間違っていたようで、暑い部屋となりました。
申し訳ありませんでした。

ただ、沢山の絵本の紹介と解説をしながらの吉井さんのお話は、
やっぱり凄く良かったです。
原点となる大切な内容でした。

第二弾をまた開催させていただくつもりです。
どうぞ皆さま、今後ともよろしくお願い致します。