<月神の統べる森で>

<月神の統べる森で> (講談社)
たつみや章・作 (東逸子・絵) (小学校高学年位から)

今夜は「スーパームーン」。
(昨日友達に教えてもらって初めて知ったのですが。。)
月と言えば、私の人生に影響を与えたこの物語です。
(注:月の物語ではありません!)

はるか太古の昔。
山も、川も、木々も、獣も・・・みな、心をもった存在だった。
人もまた、月神(げっしん)の統べる森の恵みを受け取って生きていた・・・

かつて語られることがなかった神秘の縄文時代に光をあて、
人々の愛と闘争を描く、たつみやファンタジーの傑作です!

この物語に出会ってから、神(という表現にさせてもらいます)が身近に感じました。それを嬉しく思いました。
川に行けば川の神が。山に行けば山の神が。
古道具にはつくも神が。コップにもコップの神が。。。(???)
と、感じ、手を合すことが増えました。
全ては「私のもの」ではないのです。お金を出して買ったけど。

昨日友達に釣りに連れて行ってもらいました。
初めてだと思っていましたが、子ども時代に行っていました。
でも大人になってから初めてでした。
しばらくして・・・釣れました!
いや、釣られてくれました。
めちゃくちゃ嬉しかったです!
だって、川の神が、超初心者の私に与えてくれた魚だと思ったからです。
それは、生涯川を愛した、釣りを愛した父のおかげだと思います。
「あの男の娘か。ならば・・・」と、仕方なく。
特大のサービス精神で。。。

今後は、食べる為に釣りをしたいなぁと思いました。

「月神の統べる森で」の、シクイルケ(月の神)は最高です!
この本を読んで以来、すっかり月の神が好きになってしまいました。
多分、東逸子さんの挿絵の影響、大です(笑)
今夜は月の神と一杯呑もう!(呑ませていただこう、です)
日頃のお礼言わんと。

えほん館さんの写真えほん館さんの写真

 

 

<私の大切な一冊>

「ハルばあちゃんの手」(福音館書店)
山中恒・文 木下晋・絵

一人の人の一生は、なんと、尊いものなのか・・・。

何かを成し遂げたとか、どんな影響を与えたとか、ではなく、
「生きた」だけの人生が、世間での「評価」をすべて超えるものであると、この絵本は私に語りかけてくれる。。。

ハルばあちゃんの一生は、決してテレビドラマになるような派手なものではないけれど、戦争時代を経て生き抜いた、素朴で純粋な人生を、私は尊敬せずにはいられません。
ここにストーリーを書きたいと頑張りましたが、何度も書き直して結局書けませんでした。(文才が欲しい!!!)

ただの一人の人の人生が描かれた絵本です。
それを「手」で表現している、素晴らしい絵本です!

愛する人を待ち続け、添い遂げ、商売が時代の波にのまれても抗わず本当の幸せを見失わなかった、ハルばあちゃん。

沢山の言葉と、沢山の時間を、たったこれだけの文字と絵で描ききっていることにも感動します。
大人の方に、読んでもらいたい絵本です。。。

*表紙の絵が・・・
ハルばあちゃんの子どもの時の手と、おばあちゃんになってからの手とが、一つになろうとしているようで。そこに在るもう一つの「モノ」が、二つが一つであることを見守っているようで。。。

えほん館さんの写真

<子どもたちの遺言>

「子どもたちの遺言」(佼成出版社)
谷川俊太郎・詩 田淵章三・写真

から、私の大好きな詩をひとつ。
大切なことがわからなくなったときに、いかがですか。。。

・生まれたよ ぼく・

生まれたよ ぼく
やっとここにやってきた
まだ眼は開いてないけど
まだ耳も聞こえないけど
ぼくは知ってる
ここがどんなにすばらしいところか

だから邪魔しないでください
ぼくが笑うのを ぼくが泣くのを
ぼくが誰かを好きになるのを
ぼくが幸せになるのを

いつかぼくが
ここから出て行くときのために
いまからぼくは遺言する
山はいつまでも高くそびえていてほしい
海はいつまでも深くたたえていてほしい
空はいつまでも青く澄んでいてほしい

そして人はここにやってきた日のことを
忘れずにいてほしい

(この目をまっすぐに見ていられる人間でありたいなぁ・・・)

写真: 「子どもたちの遺言」(佼成出版社)
     谷川俊太郎・詩 田淵章三・写真

から、私の大好きな詩をひとつ。
大切なことがわからなくなったときに、いかがですか。。。

・生まれたよ ぼく・

生まれたよ ぼく
やっとここにやってきた
まだ眼は開いてないけど
まだ耳も聞こえないけど
ぼくは知ってる
ここがどんなにすばらしいところか

だから邪魔しないでください
ぼくが笑うのを ぼくが泣くのを
ぼくが誰かを好きになるのを
ぼくが幸せになるのを

いつかぼくが
ここから出て行くときのために
いまからぼくは遺言する
山はいつまでも高くそびえていてほしい
海はいつまでも深くたたえていてほしい
空はいつまでも青く澄んでいてほしい

そして人はここにやってきた日のことを
忘れずにいてほしい

(この目をまっすぐに見ていられる人間でありたいなぁ・・・)

 

<新刊絵本から>

「どうぶつ しんちょうそくてい」(アリス館)
文・聞かせ屋。けいたろう 絵・高畠純

あなたは、動物の身長を測ったことがありますか?
当然ないでしょう。
でも測ってみたいと思ったことはありますよね?

動物園の身長測定で並んでいるのは、うさぎ、カンガルー、キリン、ワニにこうもり。
こんなん、測れると思いますか!?
それが、測れたんですよ〜。
その測り方がとても面白い!
この知恵があなたにはあるでしょうか???
(私にはありませんでした。とほほ。)

身長を測れるメジャーのおまけ付きです♪
(期待してはダメですよ(笑))
(3歳位から大人)

写真: <新刊からおすすめ>

「どうぶつ しんちょうそくてい」(アリス館)
        文・聞かせ屋。けいたろう 絵・高畠純

あなたは、動物の身長を測ったことがありますか?
当然ないでしょう。
でも測ってみたいと思ったことはありますよね?

動物園の身長測定で並んでいるのは、うさぎ、カンガルー、キリン、ワニにこうもり。
こんなん、測れると思いますか!?
それが、測れたんですよ〜。
その測り方がとても面白い!
この知恵があなたにはあるでしょうか???
(私にはありませんでした。とほほ。)

身長を測れるメジャーのおまけ付きです♪
(期待してはダメですよ(笑))
                   (3歳位から大人)

<たべる>

<たべる>(アートン)
谷川俊太郎・文 井上洋介・絵

「食べてごらんこの絵本。噛めば噛むほど味がでる。」
帯にこんな言葉があり、どんなにおいしい絵本かと開いてみると・・・
食べるということが当然で趣味にもなるような現代社会に生きている私としては、ちょっとショックを受ける絵本でした。
一瞬にして食べ物がない世界、食べることが出来ない世界へ誘われぞっとするような恐怖を感じ、ラストで、たかしがいつもと同じ朝ご飯を「おいしい」と思う気持ちにどっぷり共感。
そして、食べるということだけでなく、私たちが日常知らず知らずの間に陥ってしまっている生き方のゆがみまで見せられた一冊でした。
当たり前のことを見せられて、ゾッとしてしまう自分こそがこわい・・・。

上記はこの絵本を初めて読んだときに私が書いた紹介文です。
(2006年9月)
今、改めて読んでみて昔から親に「食べ物を粗末にしたらあかん!」と言われ続けていたことを思い出し、初心にかえっています。
(初心ってなんやねん!?)
今日もご飯が食べられる。
美味しいケーキまでいただいた。

本当にありがたいことです。。。

写真: 朝からの差し入れに続きまして。。。

<たべる>(アートン)
      谷川俊太郎・文 井上洋介・絵

「食べてごらんこの絵本。噛めば噛むほど味がでる。」
帯にこんな言葉があり、どんなにおいしい絵本かと開いてみると・・・
食べるということが当然で趣味にもなるような現代社会に生きている私としては、ちょっとショックを受ける絵本でした。
一瞬にして食べ物がない世界、食べることが出来ない世界へ誘われぞっとするような恐怖を感じ、ラストで、たかしがいつもと同じ朝ご飯を「おいしい」と思う気持ちにどっぷり共感。
そして、食べるということだけでなく、私たちが日常知らず知らずの間に陥ってしまっている生き方のゆがみまで見せられた一冊でした。
当たり前のことを見せられて、ゾッとしてしまう自分こそがこわい・・・。

上記はこの絵本を初めて読んだときに私が書いた紹介文です。
(2006年9月)
今、改めて読んでみて昔から親に「食べ物を粗末にしたらあかん!」と言われ続けていたことを思い出し、初心にかえっています。
(初心ってなんやねん!?)
今日もご飯が食べられる。
美味しいケーキまでいただいた。

本当にありがたいことです。。。