午前10時、バンザーイ!

今年度で終わる事になっていた「午前10時の映画祭」が、
来年度も継続されることになりました!
やった!やったー!
最初は「うそやっ!?」と思いました。
今年度で終わる事が悲しくて悲しくて仕方が無かった私には、
本当に生きる歓びが継続した感じです。

子どもの頃テレビで見た映画、
生まれる前の映画、
父がテレビで見ていた映画、
父から教えてもらった映画、
父が好きだった映画、
レンタルビデオでしか見たことがない映画。
が、スクリーンで観られることの歓びは言葉では言い尽くせません。
ほぼ毎回泣いています。
泣くようなストーリーでもないのに。

今年度「レオン」を観に行った時の事。
座ろうと思った私の席にすでに座っている人が。
「すいません・・・」というと、あわてて「あ、すいません!」と若者が一つ席をずらしました。
いや、一つではなく一つづつ。二人連れの若者達だったのです。
無事席に座れてからしばらくして、彼らが私に「よー、きゃはるんですか?」(多分そんなこと)
と話しかけてきてくれたのです。
それがきっかけで本編が始まるまでの少しの時間、映画談義に話が弾みました。
若い彼らはもっぱらアマゾンプライムで映画を見ているらしい。
私が「スティング 見た?」と訊くと、「知りません。」と彼ら。
「多分君らめっちゃ好きやと思うわ。詐欺の話。すっごく面白いで!最後がもー、大どんでん返し!」
私の解説にハイテンションになった彼らが「それ今回(のラインナップに)あるんですかっ?!」。
レオンの前の上映だったので、「この前やってた。」と言うと、
「なんやそれっ!」と若者たちはツッコミながらズッコケてました。

またある時には。
「荒野の七人」を観た後、杖を使って足を引きずりながら通路を歩くかなり年配の男性の後姿を見て、
一瞬で彼の青春時代に想いを馳せて胸が熱くなったり、
「エデンの東」を観た後には、足元を確かめながらゆっくりと階段を降りていかれるかなり年配の女性が多くて、
これまた一瞬でその背中に少女が現れ思わず泣いてしましました。
(ジェームズ・ディーンを真ん中にして全員が若い女性に戻っている感じ・・・うまく言えなーい!)
そんな人達と映画館で出会うと、自分が本当に若造だと思います。(ええ歳やのに)
太刀打ちできない人生の時間があることを感じて、心底感動してしまいます。

そんなこんなで、私にとって「午前10時の映画祭」は人生の歓びの一つです。
だから良かった!本当に嬉しいです!
どんなラインナップになるのか、今から楽しみです。