赤いペン

楽しみな作家さんがデビューされました。
デビュー作は・・・

「赤いペン」 作 澤井美穂 絵 中島梨絵
フレーベル館 1512円 (小学校高学年・中学から大人まで)
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「そのペンは、人間に何かを書かせて、いつのまにか消えてしまうんだって」
町でささやかれる、不思議なペンの噂。
「赤いペン」の噂を調べることにした夏野は、友達に手伝ってもらいながら、
実際に赤いペンに出会った人たちに話を聞いてまわります。
赤いペンの役割とは何か? 赤いペンの真実とは?
ラストにすべての謎が明かされます。。。

この本のキーワードは「物語」です。
一つひとつ、物語のかけらを拾い集めていく夏野たち。
赤いペンはそれを拾った人の、心の奥底に押し込まれてしまっていた、大切な物語を引っ張り出してくれるのです。
ラストがまた良かったです!
文章の流れに多少気にかかるところはありますが、「そんな細かいことは置いとこ」と
思える素敵な物語でした。
亡くなった私の大切な人たちがどこにいるのかも、はっきりとわかりました。
私にとって一番納得のいく答えをもらった気がします。。。