今年の8月に「一粒の雨の記憶」という写真絵本が出版されました。
どちらかというと大人向きの絵本ですが、その著者のやまさきあおいさんとは、25年前からの知り合いです。そのあおいさんが、死ぬまでにやりたかったことだったと作られたのです。
「記憶」って不思議ですよね。
今、私が記憶をすべて失くしてしまったらどうなるんだろう・・・?
昔そんなことを思いました。
自分の名前も、年齢も、生まれてから今日までのすべての事を忘れてしまったら・・・。
花田睦子は消えます。
私の人生=記憶なんだと思いました。
もし、その記憶に「記憶違い」があったとしても、その「記憶違いの記憶」が自分にとっての事実になるのですから、面白いことこの上ない。
この世に真実などないのではないかと思ってしまいます。
生まれて来てからのすべての記憶が無くなると、花田睦子は消えます。
でも、なんの記憶もない名前すらない人間は残っています。
そして、また名前が与えられて別人としての人生がスタートする。
なんて考えたら本当に不思議です。
そんな私にこの「一粒の雨の記憶」が、語りかけてくれたのは、この花田睦子以外の記憶です。
私が今の人生で得た記憶ではない記憶・・・
そう!本来人がみな持っている記憶です。
それはいつから始まっているのか、「この私」ではわからない記憶です。
それに気付くと、他人と思っている人が、自分と自分以外と分けていることが、実は同じ「モノ」で出来ているのだと感じられるのかもしれません。
あおいさんとは、三金会という勉強会で出会いました。
「よたかの星」の絵本を読ませていただいた時に、宮沢賢治が好きなあおいさんから声をかけてもらったのがご縁の始まりです。
それ以来、ずーっと私の大好きな女性となっていますが・・・
まぁ、影響を受けまくりました(笑)
あおいさんは、その容姿からは想像も出来ないくらい、やんちゃな人生を歩いておられます。
そんな彼女からのメッセージ。
良かったら手に取ってみてください。
そして何かを感じてもらえれば、私も嬉しいなぁ。。。