知ってましたか?「児童移民」を。

「希望の海へ」
マイケル・モーパーゴ作 佐藤見果夢訳 評論社

「児童移民」はイギリスとオーストラリアで決められた「政策」だったというのですから驚きです!
第二次世界大戦後、白人労働者を増やしたかったオーストラリアと、対処しなくてはいけない子どもたち(戦災孤児等)を大勢かかえたイギリスが、両国の問題を一挙に解決する方法とし
「児童移民政策」が推進されたのです。
しかもしかも、「児童移民」自体は、17世紀から行われていたことでしたが、両国首相の謝罪が行われたのは、2009年11月と2010年2月なのです。
その実態が埋もれていたのです。
長年に渡って、こんな悲惨な事が行われていたとは!!!

主人公のアーサー・ホブハウスは、幼い頃家族と引き離されて、イギリスからオーストラリアに何も知らずに送られました。
そして、大勢の子ども達と一緒に奴隷のように使われます。
ある日、ついに友達と脱出しますが・・・

前半はアーサーの物語。後半は・・・(ここで明かしたくない!)
二部構成になった、実話をもとにした物語です。

この作者の本は初めて読みましたが、感動しました♪
(中学生から大人まで)

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