<濃いイベントでした>

大阪国際児童文学館を語る会・考える会in京都
●すべての子どもに本のよろこびを●
ー 子どもと育ち・ことば・絵本 ー
3月29日、無事に終了しました。

とよたかずひこさんのお話は良かったです!
絵本作りについて、子どもとの関りについて、とてもとても正直に語ってくださいました。
子ども達への「ほら話」(ここでは書けませんが)は面白かったなぁ。
私が一番良かったのは、絵本を読んでくださったことと紙芝居を演じてくださったこと。
単純に上手いなあ、いいなあと幸せな気持ちになりました!

また、大阪国際児童文学館の土居さんのお話も良かったです!
児童文学館が如何にすごいかを、短時間であるにも関わらず面白く楽しく語ってくださいました。
って、ほんとにすごい資料があるのですよ!!!
絵本の歴史がつまっています。
数人で予約をすると解説付きで案内してくださるとのことで、ぜひ行ってみようと思いました。

またまた、京庫連の川端さんのお話も良かったです!
一切のお世辞を抜きに、とよたさんに投げかけられた言葉には、感動すら感じました。
「あかちゃん絵本」というジャンルが最近のものであることを改めて実感しました。
「絵本は読み手が感じたことが、正解である。」
「絵本は読み手のものであって良いのだ。」と、改めて嬉しくなりました。

素直で正直な大人たちが言葉を交わすという事は、「今何が大切であるのか」「これから何を大切に生きていけばいいのか」を、示してくれる事になるのですね。
公共の場であるにも関わらず、心のままの言葉を使われる方々のお話を聴けた事に、背筋が伸びました!

改めて、絵本の販売とは、「絵本を売らせていただいているのだ」と実感し、この環境の中にいられる事に感謝した一日でした。。。

(写真は「いっしょけんめい」にサインをされている、とよたさんです。)

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終了

3月16日の研修で、今年度の講演予定が無事終了しました!
店の運営、外商、大学の授業と、講演。
いつもバタバタしている中での講演ですが、私は講演活動が大好きです。
「絵本の力」を伝える事が出来るからです。
もちろん、私が「絵本の力」の全てを理解しているわけではありません。
私も「絵本の力」に魅せられ続けている一人なだけです。
絵本によって人生が変わり、お話の力によって人生が素晴らしいものになっています。
この「道」を歩けていることに心から喜びを感じています。

井戸端会議が苦手な私は、高校生頃からあまり話せなくなっていきました。
1対1だとそうでもないのですが、複数になると、自分の考えが言えない人間になっていきました。
ついつい人に合わせてしまって・・・
そんな私が、講演になると、話が止まらなくなっていつも質疑応答の時間を食いつぶしてしまいます(汗)
絵本の話となると止まらないのです(笑)

でも、講演と言うのは「話し手」と「聴き手」で成立します。
「話し手」と「聴き手」は対等で、お互いによって創られる時間と空間です。
私の話が下手くそであっても、聴き手の方の度量で変わります。
そんな体験を山盛りしています。
私の拙い言葉にも、「今日のお話、感動しました!」なんて言われると、
「あぁ、この方はなんて素直な気持ちで人の話を聴かれるのだろう。。。」
「なんて素直な心で、言葉を受け取る方なんだろう。。。」
と、こちらが感動して胸が熱くなります。

昔講演後、ある幼稚園の園長先生に言われたことがあります。
「花田さんのお話を聴くのは今日が3回目ですが、回を重ねるごとに素敵な内容になっていると思います。お母さん方も花田さんのお話で成長し、花田さんもまた、お母さん方によって成長されているのではないかなと。お互いがお互いを伸ばしあっている。そんな風に思いました。」
本当にその通りだなぁと実感しました。

失敗しても「再チャンス」を与えてくださる方々がおられます。(前にも書きましたが)
「花田さん、あの部分でのあのお話はちょっと無理があったね〜」などと、
辛口の意見を正直に言ってもらえると、とても有難い反面、
心のどこかで「あー、今日は失敗したんやなぁ・・・」と思う自分がいます。
でも、また、私を呼んでくださるのです。
これはすごい事ではないかと思います。

ダメなところをちゃんと伝えた上で、
「はい、じゃあもう1回ね〜」みたいな感じです。

こんな器の大きい方々のおかげで、今の私がいるのです。
本当に有難い事です。
今年度も失敗はありました。
そんな中、再チャンスを与えてくださた方々がおられます。
私も皆さんに育ててもらってばかりではなく、そんな「人を育てられる」ような器になりたいなぁと思います。

来年度の出会いも楽しみだな。。。♪
つみき保育園DSCF2522

2015年

新年あけましておめでとうございます!

雪と共に始まった新しい年、みなさんがお元気であることを願いつつ。。。
多くの方に年賀状をいただきながら、今年も書けずで本当に申し訳ありません!

元日から心が動く日々を過ごしています。
昨年末、仕事の合間を縫って映画を観に行きましたが、
「オズの魔法使い」と「サウンド・オブ・ミュージック」がどちらも良かったです。
特に「サウンド・オブ・ミュージック」は最高でした!!!
知人に、この映画を観て英語の教師になろうと思ったという先生がいますが、
超納得でした。
昔の映画をスクリーンで観れる「午前10時の映画祭」は本当に嬉しい企画です。

昔と言えば、子どもの時に読んだけど全然内容を覚えていない名作、
「ジャン・ヴァルジャン物語」と「あしながおじさん」も読み直してみましたが、
良かった〜。
特に「あしながおじさん」は、これまた最高でした!!!
映画であろうが、本であろうが、テレビであろうが、
「おはなし(物語)って、さいこーっ!」
と、今年も叫び続けそうな感じです。

そんな中、今年は箱根駅伝を見てやたら感動していました。
襷が手渡される場面で、手から手へ襷がつながる度に泣き、つながらなくては泣き・・・(笑)
去年まではそんな事無かったのになぁ。
そもそも、箱根駅伝が好きになったのが2年程前やし。
生きていくって、自分が全くの予想外に変わっていくのを観れるから面白い。

箱根駅伝に感動中、ふと心に湧いてきたのが、工藤直子さんの「あいたくて」です。
大好きな詩で、新しい年をスタートしたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。

<あいたくて>

だれかに あいたくて
なにかに あいたくて
生まれてきた—
そんな気がするのだけれど

それが だれなのか なになのか
あえるのは いつなのか—

おつかいの とちゅうで
迷ってしまった子どもみたい
とほうに くれている

それでも 手のなかに
みえないことづけを
にぎりしめているような気がするから
それを手わたさなくちゃ
だから

あいたくて

DSCF2548(雪が積もったひつじさん)

<借りぐらし>

忙しーーーーーーいっ!

今の私を表す一言です(笑)
この時期は毎年そうなのです。
それが有難いことなのです。
特に今年は大きな仕事をいただいていて、余計に忙しいのです。
いつも「つぶれかけ状態」が当たり前のえほん館にとっては、ほんとーに有難いことなのです(笑)
そんな仕事以外ほったらかしの毎日の中での先日、雨の日のことです。
朝一番、近くの小学校の全校集会で本の紹介をさせていただき、
(紹介本・絵本「モジャキのくすり」読み物「走れ!カネイノチ」「名犬チロリ」)
一旦帰ってから次の仕事に出掛けようとしたら・・・
ないっ!
表の傘立てに入れておいた傘がない!
しかも私のお気に入りの水玉模様入りのビニール傘。
700円もしたビニール傘。
「貸し出し禁止」と紙までつけていたビニール傘。

・・・盗られた・・・

上桂に引っ越して来て15年。こんなこと一度も無かったのに・・・
ショックでした。
取り敢えずいただいたボロボロのビニール傘をさして出掛けました。
傘が無くなった事がショックだったのではなく、盗られた事がショックでした。
盗る人、いるんや・・・
そんな事を思いながら運転していて、ふと、気付きました。
「盗られた」って、そもそも私のもんやったんか?
お金出して買ったけど、そのお金ももともと私のもんとちゃうし・・・
そんな変な事を考えていて、
この世に「私のもん」ってあるんやろか?
はは、無いやん。ははは。
ってな具合になりました。

あ、そうか!
「床下の小人たち」(一般的には「借りぐらしのアリエッティ」なのかな?)は、
自分の事やったんや!
私が生きてる事が借りぐらしやったんや!
全部、借りてるもんなんや。
と、気付いた私でした。。。

それやったら、セレブ生活出来るくらいの大金貸してー!
(って、ほんまに気付いたんかい!)

面白いことに、
翌日、傘立てに「お気に入りのビニール傘」が戻っていました。
借りたはったんや〜
誰か知らんけど(笑)

(「床下の小人たち」メアリー・ノートン著 岩波少年文庫 シリーズ有り)
04331777[1]

成長

何をもって成長とするのか???
それぞれの価値観ではありますが・・・
自分で自分は、成長していると思っています(笑)
但し、後退している部分もあると思いますが(笑)

今日(11月5日)は上高野児童館にお話に行ってきました。
そこで、思わぬ再会がありました!
昔からお世話になっている児童館の先生です。
思えば上高野児童館に呼んでいただいたのも、その先生でした。
その前におられた児童館で出会った先生なので、かれこれ10年位前からお世話になっているのです。

「絵本の素晴らしさを話してまわりたい!」
などと、目標を持ったことは一度もありません。
自分がそんなことを出来るとも、したいとも思っていなかった時代に、
「花田さん、うちで絵本のお話をしてください。」と声をかけてくださった方たちがいます。
今と比べれば、ずっと下手くそな話だったと思います。
いえ、正直自分でも毎回が失敗で落ち込んでばかりでした。
でも、それなのに、また、呼んでくださるのです!
呼んでくださったのです!
有難い。本当に有難い。心底有難い。。。

今の私が在るのは、こうした方々のおかげです。
下手くそでも、失敗ばかりでも、また機会を与えてもらえた。
これはすごい事です!
ダメなものは即切り捨てるという考え方が多い中で、また同じ場に私を迎えてくださるなんて。。。
人の懐の深さを感じずにはいられません!
そんな方たちによって、私は育ててもらいました。
今の私があるのは、出会った方たちの懐のおかげなのです!
今日は、私を育ててくださった内の一人の先生に、久しぶりに再会して、とっても嬉しかったのです!!!

・・・でも、今日も先生は、私がイキガッテ話すのを、ただただ優しい目をして聴いてくださっていたなぁ・・・

あ!
ほんでもって、私を育ててくれている大きな存在はまだあります!
その時々に私の目の前にいてくれる、子ども達です。
特に「人の話を聴く」という概念がまったく無い子ども達には、本当に育ててもらっています。今も変わらず(笑)
何をやっても私を無視する子どものおかげで、今の私があります。
「ちょっとくらい、こっちの立場を考えろ!」と、心の中で叫んだことは何回もあります。
もちろんそれは、子どもが悪いのではなく、私のやり方がまずいのです。
その事をしっかりと教えてくれるからこそ、私は違うやり方を試すことができ、私の引き出しを増やしていけるのです。

これからも、「今、目の前にいてくれる人」をちゃんと見よう!
そんなふうに思いました。。。☆

(写真は「嵐の前に静けさ」です(笑))

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