本の紹介

現在「気ままな本の紹介」は、InstagramとFacebookで行っています。

ぜひそちらをご覧ください。

『ころころ こーろころ』

『ころころ こーろころ』
みなみ じゅんこ  のら書店

北海道のわらべうたが絵本になりました。

にわとりが「ころころ こーろころ」と気持ち良さそうに揺れていると、

可愛いひよこ達が生まれました。

音言葉(オノマトペ)だけでストーリーが展開していき、最後には親子みんなで「ころころ こーろころ」。
言葉を音で楽しみながら、あかちゃんと一緒に身体を揺らして楽しめます。
あたたかく優しいタッチの絵に読み手の心も癒されます。

あかちゃん絵本には読み手を優しい声にしてくれる魔法があります。
イライラしていても、あかちゃん絵本を読み始めると勝手に声が優しくなっています。
目の前にあかちゃんがいればなおさら確実に、です。
不思議です。

そして、あかちゃん絵本は『あかちゃんの本』ではありません!
あかちゃんから読めますよ~という意味に捉えてくださいね。
何歳でも楽しんでいいのです!

絵本「フォックスさんのにわ」

ブライアン・リーズ さく せなあいこ やく 評論社 1400円+税

コロナウイルスの事を最初はとても気楽に考えていました。
でもそうではないことが分かりました。
そしてある日、とても不安になりました。
どうしようかと思ったとき絵本を手に取りました。
それがこの絵本です。

まず絵の美しさに魅かれ、そして物語に引き込まれていきました。
唯一無二の友達を失い、その悲しみから全てが崩れていきます。
一番のお気に入りだった庭を、
「もう二度と、幸せいっぱいの庭にならないなら、恐ろしい気味の悪い庭にしてやろう」
そんな激しい思いを爆発させるフォックス。

どうなるんだろう・・・。
そう思いながら読み進みました。

コロナウイルスからなる経済的な不安に襲われた私とはまた別の物語でしたが、
なぜか、読み終えた瞬間に心が穏やかになっていくのをハッキリと感じました。
驚きました。
今までも、絵本を読み終えた時に心が穏やかになった経験はいっぱいあります。
でもそれは、自分の状況に似た絵本を読んだ時でした。
今回はそうではなかったのに、そうなったのです。
(どうやったし、どうなったんや!(笑))

絵本ってスゴイ!
おまえが今頃言うか!って感じですが、何十年たっても私は初心者です。
絵本って、そういうもんです。
「絵本のプロ」なんてあるのかなぁ。。。
いまだに分かりません。
必要性も感じませんが、やっぱり一番は子ども達かなぁと思います。
でもこれは、大人の方に読んでもらいたい絵本です。
元気がないとき、理由もなくしょんぼりしてしまうとき、気分が暗いとき、
そんなときに読んでみてください。
私にはとても良かったです。