移転日記6

荷造り作業に嫌気がさしてブログを書くことにしました。
店が本だらけなのは分かりますが、独り暮らしの六畳間から出るわ出るわ。
隙間と言う隙間から本が出て来る出て来る。
引っ越しするつもり、無かったもんな〜。
テレビで「ビブリア古書店の事件簿」を見てから、家のあらゆる所に本が積んであるのが憧れとなったものですから、階段にも、自分の部屋の寝るスペース以外にも、本を置いていました。
しかしそれ以外に、絵の多い事。資料の多い事。
極めつけは「想い出」のなんと多い事!

結構長い事生きて来たもんなぁ・・・。

日記、写真、プレゼントでいただいた物、手紙、ビデオ、カセットテープ、CD、映画のパンフレット&チラシetc・・・。
捨てられるわけがない。
生活品はほとんど無いのに、そんなんばっかりでスゴイ箱の数。
そこに近年5年間の大学の授業での学生達が書いてくれた文章が加わるから、
もう宝の山です!
一々見ていては進まないとわかっていても、ついつい・・・(笑)
驚いたのは、記憶にない写真や物等があることです。
えっ!?
これ何!?
これいつ!?
そんなことの連続です。
でも、だから、すごく面白い!
もはや私にとって過去は思い出ではなく・・・そう!ファンタジーです。
今や「過去」は、私を「様々な世界に連れて行ってくれる最高の宝物」となっていることに気付きました。。。

移転日記5

先日から少しずつ新居のご近所さんへ挨拶回りを始めています。
引っ越しは6月2日なのですが、いろいろ準備でお騒がせするかもなので早い目に始めました。

嘘のような話ですが・・・
私、苦手なんです。知らないお宅を訪ねるの。
ただの挨拶なのに、飛び込みの営業マンみたいに緊張して・・・
誰かについて来て貰いたいのですが、そうもいかず・・・
そんな感じですから、とても「絵本のお店もします。えほん館と言います。」
と言う事が出来ず、
「絵本の販売をさせて貰ったり、絵本の教室をしたりもしますので、賑やかになることがあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。」
と、分かりにくいトークをして、やたら頭を下げて終わってしまいます。
情けない。
講演でしか喋れないとは・・・どういうこと?
自分に突っ込んでしまいます。

そんな中、回っていて「もしかして、えほん館ですか?」と言ってくださった方がおられました!
「昔、子どもが小さい時何回か行きました。」と。
「いや〜♫ えほん館がこんな近くに来るの〜♫ 仕事で絵本使うからまた行かせてもらいます!」と、喜んでくださいました。
いえいえ、私の方がめちゃくちゃ嬉しかったです!!!
残りのお留守のお宅も、頑張って回ろうっと。
単純な私です(笑)

6月の講演予定・他

3日(土)  すみや

(4日(日)近藤薫美子さん講演会絵本販売 大阪・牧野図書館)

6日(火)  京都市 西野児童館(一般参加可・絵本販売有り)

7日(水)  京都市 中山保育園

10日(土) 京都市 紫野幼稚園

(11日(日)長谷川義史&おおたか静流&大友剛 いのちのコンサート 絵本販売)

13日(火) 城陽市地域子育て支援センター(城陽市在住の方一般参加可)

15日(木) 京都市下南地区家庭教育セミナー(会場 アソカ幼稚園)

17日(土) 京都市 月かげみどり保育園(絵本販売有り)

21日(水) 京都市 羽束師児童館(一般参加可)

22日(木) 京都市 立命館大学

(22日(水)保育士会 さいとうしのぶさん講演会 絵本販売)

25日(日) 京都市 佛教大学附属幼稚園子育て支援ワークショップ

27日(火) 京都市 梅津小学校

28日(水) 京都市 御室保育園

 

移転日記4

あかん!
移転日記を書こうと思ったのに、忙しくなって書けない。
ちょっとでも本を読みたいと思うから余計に書けない。

濃い毎日です。
床工事の見積に本棚の見積、どちらも思った以上に高くて・・・
いえ、決して高いのではありません。
私の予想が低すぎたのです。
無知とはこんなもんです。
床の補強工事は理想を捨て実際に補強した方が安心というレベルに下げました。
「しなくてもいいんちゃう」という意見もありましたが、本は重いのでどうしても心配です。
私の不安は絵本にも伝わるかもしれないので納得のいくようにやる事にしました。
でもこれは多分間違い。
絵本はそんなことで不安になったりはしませんよね。
不安なのは私だけ。
絵本はそんな私を見守っていてくれているだけでしょう。
何しろあちらの方が存在経験がはるかに永いですから。

一昨日、工事がスタートしました。
様々な道具を持って工事業者の方が来てくださいました。
電動のこぎりで少しだけ床を削ってから、顔を突っ込み現状を確認しておられる姿を見ていて、
父の姿を思い出しました。
私の為ではなく、家の為に、この先まだまだ持つような補強工事をしてくださることを願うのみです。
何十年も先に、私がこの世からいなくなっても誰かが住んでいられるように。。。

住むところがあるというのは有難い事です。
家は人を救います。
「衣食住」はどれも凄く大事ですが、中でも私には「住」が特に大事なのです。
雨風をしのげて休めるところがあれば、「食」を求め「衣」を求める意欲が出てくるのです。
どんな形になろうとも「店」と呼べる場を持っていたいと思うのは、
その愛しい空間があることで「やりたい事をやって行こう」という、
自分が求めている生き方へと舵を切る勇気が湧いてくるからなのかもしれません。
私のようなタイプの人の為にも、家が存在し続けていて欲しいと願うのです。
どんなに古びたとしても。

今の上桂に来た時もそうでした。
伏見の店を閉めなくてはいけなくなって物件を探していてめぐり会いました。
「拾ってもらえた」
心底そう思いました。
ここに拾ってもらえて、周りの人に助けてもらえて、そのお蔭で「今」があります。
その上桂のお店を5月17日に閉店しました。
思う事があまりに多すぎて・・・
今は感じないようにしています。押さえています。
蓋をしないとやっていけない。だって18年。ほんまに、ほんまに、いろいろあったもん。。。
もう少しして時がきたら、その想いを解放したいと思います。
その被害を被るのは、多分呑み友達だと思います(笑)